日本人DNA
皆さんのお住いのリビングにはソファはありますか?
明治維新にて西洋の文化が本格的に入ってきて、
日本でもどんどん椅子が使われるようになりました。
一般家庭で椅子を使うようになるのはもっと先の話ですが・・・
さて、本題です。
ご飯を食べるときはダイニングテーブルで椅子に座りご飯を食べる方が多いと思います。
実際に住宅の設計をしていてもそういう方が大半です。
もちろん中にはちゃぶ台(コタツ)でご飯を食べる方もいらっしゃいます。
では、リビングではどうでしょうか?
ソファにゆったり座ってくつろぐ方はどれぐらいいらっしゃるでしょう?
個人的な見解ですが、割とソファを使っていない方が多いように思います。
多いのはソファを背もたれにして床に座って過ごしてらっしゃる方です。
天井も高くして、お気に入りのソファを置いているのに・・・床に座ってらっしゃいます。
コタツを使っている方は、もちろん床に座ってますよね?
こんな状態を私は勝手に「日本人DNA」と呼んでいます。
ご存じのように古来から日本人は板の間に、畳の上に座って生活をしていました。
長年の床上生活での習慣が日本人のDNAに刻みこまれており、
それが今でも根付いているのだと思っています。
昔の日本の建築は床上に座った時の目線で色々と計画されておりました。
低い天井だったり、目線が低く計画された景観だったりを観るとなんとなく
心が安らぐ感覚はありませんか?
それは、きっと貴方にも日本人DNAが刻みこまれているからに違いありません。