狭小住宅は遊び心住宅
「狭小住宅」と聞くと皆さんはどんなイメージを抱かれるでしょうか?
・狭い家なんでしょ?
・なんだか住み辛そう
こんな感じでしょうか?
狭小住宅は敷地の関係で広い間口や奥行が取れない住宅です。
ひょっとしたら予算の都合かもしれません。
普通の家を狭い土地に建てることは当然できません。
私も過去に、「いくつかのハウスメーカー・工務店に断られました。」
というようなお施主さんに会った事があります。
狭小地・変形地の場合は建築事務所の出番です。
狭い敷地や成形でない場合は建築のセオリーが通用しません。
条件が厳しいと「こうしかできない」という場面がでてきます。
駐車場だったり、玄関だったり・・・様々な場所でそれは起こります。
産みの苦しみを悶々と繰り返し、発想の転換にて様々な創意工夫を凝らさないと
住みやすい家はできあがりません。
面積が限られているので広さを演出するのに空間に高さを与えてみたり
床を半分ずらして目線の抜けを作ってみたり
収納部分はデッドスペースになりそうな所を活用したり
ロフトを設けてスペースを確保したり
ロフトに上がる階段もスペースを取るから変わった階段を設けてみたり
などなど、多岐にわたって案を検討していきます。
こういった観点から、狭小住宅は建築士知恵が詰まったセオリー通りの家じゃない住宅と仕上がるのです。
建築士の知恵の結晶=遊びごごろ満載の空間です。